本日のお店。
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年末ランキングレギュレーションで日曜にこんばんは。
フリースタイル菊池です。
今日はM-1もあるんで早速やっていきます。
年間ベストアルバムランキング2024、第8夜。
洋楽編11位~8位です。
第11位
「Father John Misty / Mahashmashana」
毎年10月くらいになるとこのランキングを考え出し、11月半ばには大体のアルバムが出そろってくる。
その後に出てくるめちゃいいアルバムは困りますねぇ。
そう、これ。
リリースは11月21日。
全然聞き込めてないけど、でもこれは絶対いい。
悩んでこの順位になりました。
米メリーランド州出身、ファザー・ジョン・ミスティことジョシュ・ティルマン、2年ぶりの6thアルバム。
ジャンルはバロックポップでいいのかな?
ストリングスやコーラスから教会的な神聖な雰囲気を感じる。
ただアルバム全体はストレンジでAlex G的なオルタナが思い浮かぶ。
荘厳なのにちょっと抜けてるというかね。
厳かの極致はM5.Screamland。
スフィアン・スティーブンス 昨年の傑作アルバム Javelinを思わせる分厚いシンセサイザー。
天に召されるような切ない多幸感。
その逆、マヌケの極致はM2.She Cleans Up。
フランク・ザッパのロックソングのようなギターリフとカウベルでとにかく踊れる1曲。
あとMVがアホでいいです。
この人ふざけられるんだ!
NHKイエローマジックショーでのYMOを見たときみたい。
一気に好きになっちゃうよね。
アルバムタイトルのMahashmashana/マハーシュマシャーナはサンスクリット語で「大いなる火葬場」だそう。
切なさと諦めと、あとある種の安心感が同居する感覚はそういうことだったのか。
ラスト曲 Summer's Gone/夏は行ってしまったの最後の歌詞は time can't touch me。
終わりがあれどこの瞬間はここにしかない特別なもの。
そう解釈しました。
全然違ったらサーセン!
Father John Misty / She Cleans Up
第10位
「Anna McClellan / Electric Bouqet」
ネブラスカ州オハマ拠点のSSW、アンナ・マクレラン。
2020年リリースの前作をなんとなくジャケ買いして、それがめちゃ良くて聞き込んだアーティスト。
4年ぶりとなる4thアルバムをリリースしました。
鍵盤を主体としたユルいインディーポップ。
素朴すぎてもはや素っ頓狂な声。
マヌケな楽器のフレーズ。
明るいんだけどたまに少しだけ切ないメロディ。
全部完璧!
こんなもん好きに決まってるだろ!
今作は前作に比べエレクトリックギターの音が多く入っている気がした。
ヘロヘロでガチャガチャ。
同じフレーズをもう一度弾けって言われても無理そうなアドリブ、ミスタッチを含むであろうプレイ。
他楽器やボーカルピッチも微妙にズレ、それが重なることで生まれる独自のグルーヴ。
その瞬間を切り取ったアルバムの中にしかない音はリバティーンズの1stを感じる。
音は全然違うし、こっちはファニーな質感だけどね。
タイトルのエレクトリック・ブーケはそういう音をまとめた花束ってことなのかな。
おもちゃ箱の奥の方でねじ巻き人形が演奏しているようなチャーミングさが漂う良作です。
Anna McClellan / Omaha
第9位
「 The Marías / Submarine」
LA拠点、2021年の1stがグラミー賞にノミネートされたインディーポップ/ネオソウル/サイケデリックバンド、ザ・マリアス。
3年ぶりとなる2ndアルバム サブマリン。
年末ランキングに向けていろんな曲を聞いていくと、どうしてもインパクトのある強い音をいいと思ってしまう。
基本キャッチー好きなロック人間なんで。
このアルバムも12月頭になんとなくのランキング決めた時には入ってなかった。
でも改めて聞き比べてみたらJack Whiteよりこっちだろ、Yard Actよりこっちだろを繰り返してのイマココ。
強いアルバムに惑わされなくてよかった。
だってこれ、絶対名盤だもの。
サブマリンというタイトル、そしてジャケから連想されるとおりアルバムのイメージは水。
全ての楽曲、サウンドに水中を感じる。
このコンセプトの時点で勝ち。
クールなフィールで満たされています。
水中を漂うシンセサイザー。
水の中でのくぐもりを音にしたギター。
音のしない海底のような淡々としたドラム。
そしてその中を泳ぐボーカルの視界。
音が映像や色を呼び寄せる。
独特の浮遊感は水面に向かって浮上していくときの光を感じます。
まどろむドリーミーもその中で鳴るサイケデリックなバンドサウンドも全て水のフィルターを通して聞こえる。
水中、ブルーのイメージはSeaではなくWater。(さっき海底って書いちゃったけどね)
どこか無機質で、でも全ての元であるやさしさも感じ、やわらかさと鋭さが同居する印象。
ラスト曲Siennaはふわふわ浮き沈みしながらギターが肉体を形成する直前でプツリと途切れて終わる。
体が液体に戻る前の一瞬のきらめき。
フィジカルの先にある青い人類補完計画。
極上のリラックスミュージックです。
The Marías /No One Noticed
第8位
「Sheer Mag / Playing Favorites」
先ほどのマリアスの話を踏まえるのならば。
強い音に惑わされているのかもしれません。
作品としての完成度は絶対マリアスの方が上!
でも俺はこの音が好きなんだ!
だって基本キャッチー好きなロック人間だから!
ということでキャッチーなロック全開、シアー・マグでございます。
2014年結成、フィラデルフィア出身のロックバンド。
5年ぶりとなる3rdアルバム プレイング・フェイバレット。
T-Rex的ギラギラギターをラモーンズ的ポップネスで鳴らしたパンクロック/パワーポップ。
もうこの1文が全て。
最高です。
ありがとうございます。
前作は80年代ハードロックに寄ったサウンドで、自分の好みとしてそこまでハマりきれなかった。
今作もヴァン・ヘイレン的ミュートで刻むリフはあるけど音が70年代。
厚みがありすぎない。
その足りなさがどこかマヌケで愛らしく映る。
キャッチーとはまさにこのこと。
ボーカル クリスティーナ・ハラディの存在感は相変わらず最強。
こういう金属的要素が入ってる声って好きなんすよね。
B'z育ちなんで。
そう考えるとギターの音も金属の弦張ってる感がすごいな。
エレキギターではなくエレクトリックギター。
金属弦の振動をピックアップで拾い、それをアンプで増大させてスピーカーから鳴らす。
いろんなバンドが当たり前にやってることの原初が見えた。
プリミティブな音でフロアを踊らすダンスミュージックとしてのロックンロール。
ちなみに今作はジャック・ホワイトのレーベル Third Man Recordsと契約してのアルバムだそう。
ロックンロールの権化の元で作り上げた作品のタイトルはPlaying Favorites。
青春の輝きを見せてくれるパワーポップはいつの時代も僕らの味方です。
楽しいことしようぜ!
Sheer Mag / Playing Favorites
本日はそんなところっす。
商品紹介も1点だけしておきますかね。
イナたいワークジャケット入りました。
elis ユーロワークジャケット XLサイズ程度 ¥4900+tax
ユーロもののワークジャケット。
もうぱっと見でアメリカとは違うってわかるこの感じ。
でもクールなユーロワークではなく、どこかアメリカっぽさもある。
このバランス、素晴らしいんじゃないかと。
そうは言いつつかなり作業着感が強いところもあるんで、合わせ方は一考が必要かも。
ストリートコーデに羽織れば普通にハマると思いますがね。
あとディテールがボードウェアっぽいんで、2000年代初期のイズムで着るとこれまたハマると思う。
オンリーワンに魅力を感じる方、これは絶対かぶりませんよ。
是非チャレンジしてみてください。
胸にはシールでネーム。
電気工事とかそっち系の人が着てたワークウェアっぽい。
稲妻マークが最高。
逆の胸にはループ。
リュックのショルダーストラップとかに使われているような強いナイロン生地。
このパーツ感もグー。
向かって右胸に縦ポケ。
ポケ下のステッチ角がなぜかカーブしてる。
まっすぐ手もいいのに。
絶対縫うの面倒なのに。
こういうところ、ユーロらしい。
腹部ポケ。
マチ付きでその部分はベージュ切り替え。
負担がかかる部分のカンヌキ留めもベージュ糸使ってる。
気が利いてます。
フロントジップはYKK。
ゴツめのプラスチック製。
背中にベージュ切り替え。
ワークウェアなのになんでこんなデザイン的なことプラスしてんだ。
しかもここも曲線だし。
アホです。
ありがとうございます。
内ポケ付き。
パッチを四角く縫い付けてあるのではなく、わざわざ袋にしてる。
あとフロント風防のスナップボタン内側に補強の別布挟んである。
真面目かー。
ワークウェアなのにー。
内ポケに適用身長タグ。
こういうところはちゃんと作業着。
内側サイド部にもタグ。
1番下にFRANCEって書いてありますね。
フランス製ってことではない気がするけど、なんかちょっとうれしいよね。
着用図。
身長172cm程度です。
よろしくどぞ。
よし、早めに書ききれた。
日曜は19時までの営業。
さくっと帰ってビール飲みながらM-1ですわ。
ではまた明日ー。
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